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    孟東野(孟郊) 《喜雨》 

    moukoukiu.jpg

       孟東野は,これ,雨の自由,不羈不束をうたっているのだろうか
       千里のかなたから・・・・やってくるとき。しかも雨の寓意は。
       無意。

       驟雨。
       無心ゆえ。
       驟(うごづ)く,という意味はとつぜん變化する,ということである
       零雨驟散。  驟雨零散。

       淒淸 とは
       微寒のこと,淒涼。
       歌聲の形容によく使われる淒淸は悽愴の意,松風淒清
       ここでは淒淸の雨の聲音と淒涼の意,高枝の孤寂を慰めるの意もあるか
       
       散漫 とは 
       无拘无束という自由の意のほかに
       不集中,零散,分散 もしくは,弥漫四散;遍布という
       雨粒自由に,四散しそして遍く敲く,土を碎く,そんなカンジだろうか

       霑濡。濕涂。
       しかし堅い石を敲き,柔らかい泥土を穿つ。
       瀝滴。
       ちなみに零,とは少しの意,粒。細粒。
       雨,雪の粒が細かく碎かれるところから生じた字意
       碎雪をあらわすに,零星,また零散の語はよく使われる。

       唐詩の五言絶句の,誰にもわかりやすい語,しかし字意深し,という醍醐味。
       字形を吟味すると,轉換されて膾炙される經緯が確かにこれが文化だと
       うれしくなるほどうちのめされる。

       いつしか憂いの騒がしさは消え “字” に夢中になる,
       月亮の夜も。雨の夜も。
       零寥の雨の日も,散漫の日も。
       詩の,効用
       わたしにとっては。てっとりばやく憂さを忘れさせてくれる・・・・。
       ・・・・・明日も雨でもいいや。

    喜雨

      喜 雨  Xi yu

     朝見一片雲  Cháojiàn yīpiàn yun    朝に見る一片の雲
     暮成千里雨  Mù chéng qiānli yu     暮に成す,千里の雨
     淒淸濕高枝  Qīqīng shī gāozhī     淒清と*,高き枝を濕し
     散漫沾荒土  Sanman zhān huāngtu   散漫,荒土を沾ず

           廣韻上聲十  雨土



       霖雨泥我塗,流潦浩縱横 ―― 曹植 《贈白馬王彪》

          霖霖雨。ながくつづく雨のこと。纏綿大雨。
     
          遇雨。 
          雨に適(かな)う。  雨に出逢う。
          雨にも生きる内熱と自在あることをかんじるときもある
          恩恤,めぐみであるという,天算も。
          水。木木,枝枝。櫱(ひこばえ)を濡らす

          遭雨。
          騷に離(あ)う。    雨に會う。
          空も地も,重い。
          堪えがたい,心挫けるときに,重く,ふるあめ
          泪。泣。

       向來苦摧傷,零雨雜飛霰 ―― 陸游 《春晩簡陳魯山》
     
          零散零雨。  驟散霖雨。
          沫の若し露の如し。
          親しい友人の葬別はなぜか,きまってしのつく雨もようだ
       
          戰地に降る雨はどうだろうか。
          ついおもう。
          何,雨,というか。
          どんなものにも,かならず,特別な字,言い回しがある
          それが “文”。 それは又あしたにしようかあさってか
     
          赤い水。人算のおろかさ。命數のしたたるその滴り
          涕。哭。    
      
       戰聾の雨だれをきかんとはするか ―― 富澤赤黄男
       
          火,燈,炎。 燹
          わたしは望んでいるのだろうかと,訝りたくなるくらい
          ちかごろ戰火を身近に感じている。中國との。
          それは惡夢にちがいない。ちがいないのに。感じている。

          傷ついているだけなんだけど
          いや氣づいてるだけなのか

          わたしは病んでいるのか。
          雨は歇む。歇まない雨はない。
          涙。叫。

    gyokuzankumo.jpg

       雲峯雨岫安排定,松竹林林自整齊

          雲無心以出岫, 雲無心にして岫を出で。
         
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    Author:詩囚

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