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    空話蕭蕭心

      空話蕭蕭心

       皎皎,皓皓,迢迢,滔滔,裊裊,號號,嫋嫋。綽綽,
       眇少,弱小,高調,蕭條,逍遙,飄渺。驕傲,騷擾。


      などなど,蕭豪韻。
      蕭豪韻の字をあわせた熟語。
      いわゆる連綿語のうちの疊語,畳韻語である。
      連綿語には雙聲語というのもあるが,子音を同じくする二字の熟語で,
      これは韻のハナシに,關係はない。

      通常の近體詩(平水韻)では,
      蕭は平聲十二の韻,
      豪は平聲十三の韻の豪
      と韻母はわけられる。
      が,蕭豪韻というのは,
      宋,元代に盛んに作られた
      詞牌,民間歌謡,『元曲』に使われる
      いわゆる“中原音韻” 宋韻というモノ。
      その韻部の一。
      從來より大雜把にわけられる,
      と解してもよいか,なにしろ
      中原音韻には韻部が一九しかない。
      平水韻は一〇八である。

      蕭豪韻の連綿語はみょうに美しく感じる。

      靑花荷塘紋 玉壺春瓶

      靑花荷塘紋 玉壺春瓶

     べつになんとなしにだが載せた。美しい元代の花瓶。
     名づけられたは,蓮花(荷)か,潭池(塘)か・・・
     蒙古の鐵騎兵に一蹴された漢民族の “中原”その文物。
     どことなく漂うのはアシアマイナーの白のような。中世ビザンツの香り,文物。
     文化は,交わることで深化,昇華し,或いはその純性,固有を認識する。 

     ちょうど教皇インノケンテイウス三世の時代,“西域”のさらに西,の大地が
     蒙古の英雄チンギスハーン(成吉思汗)の鐵騎兵に蹂躙された時候。

        “實存” のこと。 精神の“自由” のこと。“普遍性” のこと。
        ずいぶんと,遠まわりをしてきたが,ようやくわかってきたことだ,少しずつだが。
        漢籍を,讀まなければわからなかったこと,はほんとうにおおい。
        が,まだまだ,遠遠少少。
        いわゆる“漢詩”,を讀み詠みはじめて膽腑に落ち,心が氣づいたこと・・・。
        少しずつだが。

        この“實存”,“自由”は,古今も洋の東西も“神の種類” も關係ない。
        文章がなぜ,原初に,創成されたものがたり,をつむいだとき,
        それはかならず,韻文でなければならなかったか。
        纏綿とした“心” を變質させる(普遍化する)ためには,
        音 もしくは,韻が,必要だったから,なのだ。

     “意” とは,分解すれば “音心” のことである。
     “實存”するのは “音”であり,“章” であって,神ではない。

     ホメーロス ,ツァラツストラ, 『詩經』, そして 莊周 の,ことである。
     ナザレのイエスという,ならずもの があらわれる前,
     キリスト紀元のずっとずっと前のはなしである。
     つまりは, Mahāyāna (大乘) も,Dhyāna (禪) も, ここでは,
     中國の禪のことをいっているのだが,すなわちLankavatara Sutra (楞伽),
     ―のちに,その源流の一であつたと目されることになる 莊子―
     の教えということでもある。
     もっといえば,ずっとのちにイブン・アル・アラビーが言うのである,
     1240年に逝去したイスラム神秘思想の激越は。
     豪邁不群の氣魄をあらわし
     このように言った。

    “神とは暗示の解るものにとって,一つの符 رمز (シーニュ) に過ぎぬ”
                                       

     宗教,宗派と,その對立とを否定して,“存在”の 自由,
     つまり自存を獲得するための,ひとつの “ 門 ” דלת にたどりつく。
     “認識” のさきにつづいてゆく。
     一本の“道” ,にすぎない,いうことだ。
     

      蕭豪韻 

      無窮文弱高   ○○○●●    wu qiong,wen, ruo gao
      天玄更迢迢   ○●●○○    tian xuan gang tiao tiao
      遠少攢調氣   ●●○○●    yuǎn shǎo zǎn diào
      虚心雲逍遙   ○○●●○    xūxīn yān xiāoyáo

      平起平韻  平聲十二 迢遙

         遠きもの少きもの,攢まりて氣を調え“意”は遙か 空に雲と消え

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    テーマ:哲学/思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

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    詩囚

    Author:詩囚

    自作の詩ほか
    五言絶句を中心に四句偈,詩餘
    ふくめ中國舊體詩を紹介します

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